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2006年 5月 12日 (金)

たま


4月の終わりに
結婚した平成元年から飼っていた猫が亡くなりました。

享年17歳と6ヶ月

結婚した年に、店の前で片方の耳を怪我していた子猫をかわいそうと思って夫が拾ってきてからずっと一緒に暮らしてきました。


外出から帰ってくると、夜中でも必ず起きてきてドアのところで座ってお出迎えしてくれた「たま」。

夏には近所の野山で遊び、呼ぶとどこからともなく帰ってきて、抱っこすると草のにおいがしました。

くいしんぼうで私が料理しているとテーブルに上ってずっとそれをながめていました。

子供が生まれてからは、赤ん坊だった上の子がどんなにたまの毛をぎゅっとひっぱってもじっとがまんしていました。


9歳になった頃に糖尿病にかかってしまい、一時死にそうになり、もちなおしましたが、ぼけたようになってしまいました。それからはずっとダイエット食で、毛づくろいもしなくなりました。

糖尿病で一時死にそうになったときに、「まだ死なないで。」と言った私の願いを聞いてくれたのでしょうか、もちなおしてから8年間も比較的元気にしていましたが、亡くなる1週間ほど前、急に食欲がなくなり、ある日家に帰ってみると亡くなっていました。


まだまだたまがいなくなったことに慣れることができません。家の中にいつもいる感じがします。怖がりの私の強い見方でした。

でも、頑張って長く生きていてくれたので「寿命だからしかたがない。」と素直に思えることができました。


くいしんぼうだったのに、8年は味気ないダイエット食ばかりだったので、もう心配なく好きなだけおいしいものが食べられるね、また野山をかけまわって日のあたる草の中で気持ちよくお昼ねしているかもしれない、と時々思っています。




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